ADHD 児童の特徴
落ち着いて座っていられない子ども、道路で飛び出し ヒヤヒヤさせられる、ADHD 児。
ADHDと診断された大人も子供もうっかりミスが多く事故に遭う確率は、普通の3倍。
事故には、自転車バイク自動車など物的な事故と認知決定判断操作など人間のミスによっておこる場合と道路構造、環境構造物、視界・景観・天候などが原因で起こりますが、ADHD の 場合 意識的に親が、言い聞かせ続けることで、子どもも危険を察知して行動するようになります。
宿題をするにも1つ1つ声をかけないと出来ない
声をかけてもスイッチが入らない限り自分のやりたいことを優先させ
「あとで」「わかった」「もうすぐするよ」・・「うるさい」・・そう言いながら
結局は、宿題を始めようとしない・・
兄弟の中でも一人だけ親の言うことを聞こうとしない
家の中でも居場所がないため常に険悪なムードを作ってしまう・・
忘れ物が多い
字を丁寧に書かない
整理整頓ができない
同じ注意を何回もされる
注意された先から失敗をしてしまう
ウケを狙った発言で教室は盛り上がるものの授業の流れを止める
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結果的に周囲からは、以下のような子供と思われています。
できるときもあるのに持続しないのは怠けているから
親(先生)に逆らう行動をする
努力していない
先生や親が、目を付けるとADHDの児童の行動全てが
親や先生にとって良くない子供に映ります。
そして表向きの態度は、ADHDの子供に伝わりさらに反抗的になることがあります。
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最近学校で先生が体罰をすることは無くなりましたが
うちの子は、保育園の時友達とケンカをし
ひもで縛られたことがありました。
子供は、何も言わなかったのですが、子供の様子を見ていることは、
辛かったしあの時ADHDについてもっと知っていれば
精神的苦痛を親子共に味合わずに済んだのではないか?と思います。
通常子供たちはほめられて励まされながら育っていきますが
ADHDの子供は周囲からのサポートが必要です。
ADHDの診断基準
ADHDの診断基準は、症状があるか無いか?
項目が当てはまるか否かという点です。
加えて知能指数(IQ)の指数が気になりますが
IQの低い高いの基準は、
標準的な子供を100としています。
IQ85から1Q115の間に全体の3分の2の子供が入り
115以上のIQを持った子供が全体の6分の1
IQ70以下が精神遅滞の境界(ボーダーライン)です。
IQ100であっても落ち着きの無さが著しく目立つときに
ADHDと診断されるのです。
ですからIQ130であってもADHDは、あり得る話で
知能指数が高いのに学力レベルが高いのに行動が極めて
未熟といった問題になってあらわれます。
ですから小学校入学前に当てはまる症状がある場合と
小学校入学後忘れ物や落し物が多くなったり
先生の指示する内容がわからないと言った問題がみつかることもあります。
低学年のうちは、通常の子供たちも落ち着きの無い面があるものの
小学校高学年になったり中学生高校生になってから
ADHDの診断を受けることもあるのです。
これに対しADHDの知識を持たない人が
「親がノンキで気付かなかった」と言っていましたが
そうではありません。
IQが高く学力が高ければ多少手のかかる子供であっても
どこの親も普通の子として育てているに過ぎないのです。
また学校でも家庭でも問題行動が見られたとしても
親と学校両方の場所で困った状態や問題行動が無い場合には
ADHDの診断をしないからです。
ADHDの定義としては、2か所で症状が存在すること
7歳未満で多動性衝動性不注意の症状があった・・
うつ病でもない精神遅滞でも無い
広汎生発達障害でも無い精神分裂症でも無い
精神病障害でも無い精神疾患(気分障害不安障害解離性障害人格障害)
では無い状態がADHDです。
ADHDの子供に 学習能力は無いのか?
ADHDの子供を育てていてよく思ったのは、
うちの子どうして同じ失敗ばかりするのかしら?ということ。
ご飯を食べてて水をこぼす汁物をこばす・・
そんなのは日常的・・だけど同じ失敗を繰り返します。
お風呂に入れば着替えるそんな当たり前のことすら
言い続けなければやろうとしません。
顔を洗って歯を磨くことすらら誰かがそばにして
次は顔を洗って歯を磨くんだよ・・と言わないとやろうとしないのです。
また日々の反射的な行動は、過去に失敗したから
という予測は、ほとんど立てず反応が早いため
すぐに行動している方が多いようです。
反射的に行動しているため過去から学習しないというより
未来を予測する間もなく行動している状態なのです。
反抗挑戦性障害
反抗挑戦性障害(Oppositional Defiant Disorder:ODD)とは
以下の状態が6ヶ月以上持続する拒絶的反抗的挑戦的な行動です。
- しばしばかんしゃくを起こす
- しばしば大人と口論をする。
- しばしば大人の要求,または規則に従うことに積極的に抵抗または拒否する。
- しばしば故意に他人をいらだたせる。
- しばしば自分失敗,不作法を他人のせいにする。
- しばしば神経過敏または他人によって容易にいらだつ。
- しばしば怒り,腹を立てる
- しばしば意地悪で執念深い
大人に対して口論をしたり攻撃的な行動に出て、当の本人は
「自分を取り巻く環境や周りが悪いせいだ」と考えています。
周囲から手を差し伸べても反抗するので援助する方も
困難をきわめます。
両親が不仲だったり反社会的人格障害だったり
薬物乱用など精神医学的に問題がある場合も多いようです。
また親に問題が無い場合
子供の問題行動を止めさせよう諭そうとしてもさらに反発するので
手に負えなくなってしまいます。
ADHD 重症度軽度
ADHDには、合併症を持ち自分や周囲を危険にさらす子供がいますがADHDの子供でも入院が必要な場合重度。薬物療法で改善したり薬物に頼らず育て方接し方で改善する子は軽度。
まれにトゥレット障害(チック)→筋肉が勝手に動いたり
目をパチパチさせるのどを鳴らす奇声を上げるといった症状が
見られる場合心理的な負担を軽減させ学校でのようすを伺っておくと良いですね。