不器用な発達性協調運動障害DCDとは?
視線、表情、ことば、行動、対人関係において発達が「気になる子供」がいます。不器用で片足跳びができない、ハサミが使えない、箸が上手に使えない、靴のひもが結べないなど年齢に応じてできるようになることが多いのですが一部の子は、できないまま発達します。子供に縄跳びをさせたとき筋肉や神経に異常があるわけではないのに複数の動作を組み合わせた動作がうまくできない子がいるのです。
縄跳びに限らず不器用な子は、いますが、できない難しいことに対して子供たちの様子は、さまざまです。
そつなくこなす子、できないことが悔しくて出来るように頑張る子、マイペースで時間は、かかるけど丁寧にこなす子。引っ込み思案で自信が無い子、集中できない子。あわてて目と手とバラバラになってしまう子、リズム感が悪くてできない、努力する気が無い子、話を聞いていなくて出来ない子、イメージを持ちにくい子などに分けられます。発達性協調性運動障害DCDの子供は、極端に不器用でやらないのではなく複数の動作を組み合わせた運動がうまくできない子ども発達性協調性運動障害DCDの可能性があります。
極端に不器用な発達性協調性運動障害DCD
発達障害には、聞くことが苦手なタイプ、話すことがニガテなタイプ、読むことが苦手なタイプ、書くことがニガテなタイプ、計算が苦手、文章題が苦手、周りが気になって集中できないタイプ、衝動的に動いてしまうタイプ、コミュニケーションがちれないタイプになどに分かれます。LD、ADHD、高機能自閉症あるいは、いくつかを併発していることも少なくありません。
発達性協調性運動障害DCDは、発達障害の1つで字を書くとき力を入れすぎてノートを破ってしまったり、止まっているボールを蹴ろうとして空振りします。黒板の文字をうまくうつせない(時間がかかる)消しゴムの使い方が下手でノートを破ってしまうことがあります。スキップができない、縄跳びができないハサミを使って紙を上手く切れないなど不器用な点が見られます。子供たちは、やる気がなくてできないのではありません。複数の動作を組み合わせた運動を苦手とする発達性協調性運動障害DCDなのです。
利き手でない方の手でご飯を食べるとうまく箸が使えません。箸が上手く使えないのに周りから責められ食事が楽しいものではなくなります。利き手じゃない方の手で文字を書くと時間もかかるしうまく書けません。学校で先生が皆と同じように縄跳びをやらせたくても極端に不器用でできない子は、苦しめられます。できないのは、努力が足りないわけでも先生の教え方が悪いわけでも無い場合もあるということなのです。残念ながら教員や保護者も極端に不器用な発達障害
発達性協調性運動障害DCDは、知られていないのが現状です。
できないから努力が足りないと課題をやらせるのは、逆効果。字を書くのが苦手な子音読が苦手な子縄跳びが苦手な子、見本通り丁寧に周りにあわせた発達を親も先生も求めがちですが個性に合わせた指導が必要です。