心理発達検査
心理発達検査 は、ADHD の子供の心理発達を調べる検査でADHDは、個人個人で苦手なこと得意なことは、異なっており 重症なのか軽いのかタイプも異なります。心理発達検査では、結果を重要視より子供にあった得意分野を伸ばしつつ不足した部分をフォローやサポートする考えが大切です。
バランスよく育てていく指針にしましょう。
ルールが守れない、人の話が聞けない自分の気持ちを上手く表現できないすぐにケンカする自己中心あやまれない集中力がないあきっぽいガマンが出来ない暴力をふるうすぐに泣いてしまう・・発達のかたよりは、気質や性格や環境が影響していることもあります。
しかし問題行動は、育て方やしつけのせいだけではありません。誰にでも不得手なことや苦手なことは、あります。周りとのコミニケーション集団生活での行動など現状を把握しながら育てていきます。
W-SC-R (WISC-V)知能検査
ADHDの40%がLD(学習障害)を合併しており
IQ(知能指数)の検査結果は、個人によって異なります。
診断の補助的役割を果たすW-SC-R 、WISC-V(知能検査)
(Wechsler Intelligence Scale for Children-Third Edition: ウェクスラー式知能検査)。
子供を育てる上でどんな苦手な部分があるのか知ることができ診断結果は、
保護者も教えてもらえます。場合によっては、情報を学校関係者(担任の先生)に
お知らせすることも可能です。担任の先生と情報を共有されると良いです。
診断結果を学校に公表したくない場合全てまたは部分的に学校に
結果を知らせるか知らせないか選択できます。診断がADHDだったから特別学級?と
心配する必要は、ありません。苦手ば部分にサポートが必要な場合普通学級を軸に
一定の教科の授業を特別学級で学習することもあるようですが子供を伸ばすために
学校側とどうすべきか納得がいくように話し合いをされると良いです。
ADHDの子供は、注意集中が困難でも改善の余地はあります。
ADHDの子供は、やろうとしても注意集中が困難で
IQが高いのに成績が悪いことがあります。
子供の不得手な部分を知らないまま
むやみに叱咤激励をしたところでできるようになるわけではありません。
ADHDの子供の場合数唱(耳から聞いての計算)や
符号(目で見て同じマークを探してチェックする作業の繰り返し)が
弱い傾向にあり、目からの情報が取り入れにくいなら
耳からの情報を耳から聞いた情報が入りにくいのだれば
目で情報を与えたり目を合わせてから指示を出すなどの
工夫をすることが可能になってきます。
学校の教師でも家庭で保護者が子供を育てる場合でも
障害のある無しに限らず健常児にも生かせる方法が多く
見つかるようになります。
W-SC-V ADHD 検査について
以前、WISC−Rと呼ばれていた知能検査で
WISC-Vは、言語性の検査と動作性の検査が行われ
子供の知能水準が分かります。
口頭で質問し答えていく検査と質問を口頭でされ
手を使った作業を検査する方法があり
2パターンの検査で大きな差があったり
知能のバランスに大きな偏りがある場合があります。
こういった検査は、1対1で行いますので
教室や集団で浮いてしまう子供でも
割に集中力を発揮するかもしれません。
ただこの検査で分かるのは、
静かな環境で1対1で発揮できる能力で、
知能検査の数値が高いのに学業の成績が低いとか
IQが低いと言った診断結果が得られます。
言葉の情報を目や耳から受け取る(受容)
過去の知識や経験から類推(過去の事例から
おしはかることや◎◎であろう・・と推測する力)(連合)
言葉や実際に口に出して表現していく(表出)などを
調べこれからの指導につなげていけるのです。
たとえば、表現するのが苦手だと指摘された場合
教師に、叱られ「自分の考えを述べなさい」と言われても
そういう子供は、上手く言葉が出ないので
先生の側で三つくらい定義をしてもらいたい・・・とか
そんな感じです。
WISC−Vによる知能水準の分類
IQ | 分類 | 割合 |
130以上 | 非常に優れている | 22.2% |
120〜129 | 優れている | 6.7% |
110〜119 | 平均の上 | 16.1% |
90〜109 | 平均 | 35% |
80〜89 | 平均の下 | 16.1% |
70〜79 | 境界線 | 6.7% |
69以下 | 精神遅滞 | 2.2% |